「Catlogって便利そうだけど、デメリットはないの?」
「毎月お金がかかるなら、本当に使う価値があるのか知りたい」
「尿量や体重は、どこまで信用していい?」
Catlogを検討していると、このあたりが気になるのではないでしょうか。
こんにちは。獣医師のとく先生です。
私自身、シニア猫との生活にCatlogを実際に導入しています。
最初に結論を言うと、Catlogはとても便利な見守りサービスですが、誰にでも無条件でおすすめできる製品ではありません。
実際に使って感じるデメリットは、主に次の4つです。
- 猫1匹ごとに月額料金がかかる
- 誤検知や検知漏れが起こることがある
- Wi-Fiなど利用環境に条件がある
- 首輪型Catlogが合わない猫もいる
一方で私は、これらを理解したうえでも、シニア猫の日々の変化を「記憶」ではなく「記録」で追えることには大きなメリットがあると感じています。
この記事では、Catlogの良い面だけではなく、
「使ってみて、ここは期待しすぎない方がいい」
という点まで獣医師・飼い主の両方の立場からレビューします。
※Catlogの公式読みは「キャトログ」です。本記事では、検索時によく使われる「キャットログ」という表記も併記しています。
Catlog(キャットログ)のデメリット4つ

まず、購入前に知っておきたいデメリットからお話しします。
「とりあえず買ってみよう」と決める前に、ここは確認しておいてください。
デメリット① 猫1匹ごとに月額料金がかかる
Catlogは、本体を購入すれば終わりという製品ではありません。
利用には「猫様メンバーシップ」への加入が必要で、現在の新規契約では**1猫あたり月額980円(税込)**です。
年払い・2年払いも用意されていますが、多頭飼いでは猫の数に応じてランニングコストが増えます。
※既存ユーザーでは加入時期などによって料金体系が異なる場合があります。最新料金は必ず公式サイトで確認してください。
月980円をどう感じるかは、飼い主さんによってかなり違うでしょう。
「ペットカメラなら買い切りなのに、毎月払うのはちょっと……」
と感じる方には、明確なデメリットです。
一方、この月額料金には、
- データの保存
- AIによる解析
- アプリでの確認・通知
- 継続的な機能アップデート
などが含まれています。
ですから、単純な「猫グッズ」ではなく、継続して猫のデータを記録・分析するサービスへの利用料と考えた方が実態に近いでしょう。
デメリット② 誤検知・検知漏れはゼロではない
ここは非常に重要です。
Catlogを使えば、
「猫が何をしたのか100%正確に分かる」
わけではありません。
公式サイトでも、生活環境や個体差によって誤検知や検知漏れが生じることがあると説明されています。
私自身も、Catlogの数値を見るときには、
1回1回の数字を絶対視しない
ことが大切だと考えています。
例えば、
「今日のおしっこ量が少なかった」
という1回のデータだけで、
「腎臓が悪くなった」
などと判断することはできません。
見るべきなのは、
- いつもより排尿回数が増えている
- 数日~数週間で体重が下がってきた
- トイレに入る回数が急に増えた
- 活動量が以前より落ちてきた
といった「その猫自身の普段との変化」です。
Catlog側も、1回ごとの完全な正確性より、継続的な傾向の把握を重視しています。
この距離感で使うのが、Catlogとの上手な付き合い方だと思います。
デメリット③ Wi-Fiなど利用環境に条件がある
Catlog Boardを使用するには、インターネット環境が必要です。
現在のCatlog Boardは、データ送信に2.4GHz帯のWi-Fi環境を使用します。
また、Boardは単にトイレの下に置けばどこでも同じように測れるわけではありません。
正しく計測するためには、トイレやBoardが周囲の壁や物に触れないよう設置する必要があります。
つまり、
「置いたら後は完全放置」
というわけではなく、最初に適切な設置場所を作る必要があります。
自宅のWi-Fiが不安定だったり、トイレ周囲のスペースが狭かったりする場合は、購入前に設置可能か確認しておくことをおすすめします。
デメリット④ 首輪型Catlogが合わない猫もいる
首輪型のCatlogでは、
- 食事
- 水飲み
- 睡眠
- 歩く・走る
- 毛づくろい
- 嘔吐の可能性
など、さまざまな行動を記録できます。
これは非常に便利なのですが、そもそも首輪が嫌いな猫もいます。
特に、
「今まで一度も首輪を着けたことがない」
という高齢猫に、健康管理のためだからと無理に装着するのは、私はおすすめしません。
老猫のQOLを考えると、
データを取ることより、猫が普段通り穏やかに暮らせることの方が大切
だからです。
その場合、無理に首輪型Catlogを使わなくても構いません。
Catlog Boardは首輪なしでも利用でき、猫ごとの体重やトイレ行動の傾向をAIが学習して識別します。
シニア猫なら、
まずCatlog Boardだけ使う
という選択肢も十分ありだと思います。
それでも私がシニア猫にCatlogを使う理由
ここまでデメリットを先に書きました。
それでも、私は実際にCatlogを使い続けています。
理由はシンプルです。
毎日一緒に暮らしているからこそ気づきにくい「ゆっくりした変化」を、後から確認できるからです。
老猫と毎日顔を合わせていると、
「少し痩せた?」
「最近よく寝ている?」
「トイレの回数が増えた気がする」
という変化は意外と分かりません。
昨日と今日を比較しても、大きな違いがないからです。
しかし、
1週間前
↓
1か月前
↓
3か月前
と記録を振り返ると、初めて見えてくる変化があります。
獣医師としても、私はこの「経時的な変化」を重視しています。
Catlogは病気を診断する医療機器ではありませんが、日々の変化に気づき、必要であれば動物病院へ相談するきっかけを作るツールとして使えます。

Catlog Boardで分かること|尿量・体重を自動記録
私が特にシニア猫との生活で重視しているのが、トイレの下に設置するCatlog Boardです。
Catlog Boardでは、
- おしっこの回数
- おしっこの量
- うんちの回数
- うんちの量
- トイレ滞在時間
- 体重の推移
を記録できます。
老猫の健康管理では、排泄と体重はとても重要な観察項目です。
ただ、毎日、
「今日のおしっこは何回だった?」
「昨日より量は多かった?」
「体重は100g減った?」
と正確に覚えておくのは現実的ではありません。
Catlog Boardの良さは、それを猫が普段トイレを使うだけで自動的に記録してくれることです。
トイレ自体を専用品に変更する必要はなく、一般的な猫トイレの下に設置できます。
高齢猫の場合、慣れたトイレ環境を大きく変えずに導入できるのもメリットだと思います。
Catlog Boardの尿量測定は正確?実際に使った感想
「Catlog Boardの尿量って、本当に信用できるの?」
ここは購入を考えている方が一番気になるところかもしれません。
私の考えは、
「病院の検査値のような絶対値として見るのではなく、日々の傾向を見るには非常に便利」
です。
Catlog Boardは1回ごとの排泄量と、その日の合計量を記録できます。
ただし、家庭で使う見守りデバイスです。
猫の姿勢、トイレの設置状態、生活環境などによって、データにズレが生じる可能性はあります。
したがって、
「今日は○mlだから病気だ」
という使い方はしません。
むしろ、
普段はこのくらい
↓
最近少し増えてきた
↓
数日続いている
という変化を見るために使います。
これは体重も同じです。
単日の数字に一喜一憂するより、グラフで数週間の流れを確認する。
私はこの使い方が、Catlog Boardの価値を最も生かせると思っています。
Catlogの口コミ・評判は?獣医師として見るポイント
Catlogについて調べていると、
「便利だった」
という口コミもあれば、
「思っていたのと違った」
という口コミも見つかります。
ただし、Catlogの場合は何を期待して購入するかによって評価がかなり変わります。
「買ってよかった」につながりやすい使い方
例えば、
- 留守中の猫の行動を知りたい
- 体重を定期的に測りたい
- 排泄回数を自動で記録したい
- 数週間~数か月の変化を確認したい
- シニア猫の生活を記録しておきたい
という目的なら、Catlogとの相性は良いと思います。
特に、
「何か起きたら知らせてくれる機械」
ではなく、
「普段の状態を記録し、変化に気づきやすくしてくれるサービス」
と考えると、期待値とのズレが少なくなります。
「思っていたのと違う」になりやすいケース
逆に、
- 病気を自動診断してほしい
- すべての行動を100%正確に記録してほしい
- GPSで猫の現在地を常時追跡したい
- カメラ映像を見たい
- 月額料金を払いたくない
という方には向いていません。
Catlogにはカメラ機能はなく、病気を診断する医療機器でもありません。
この点を理解せず購入すると、
「期待していた機能と違った」
となりやすいでしょう。
獣医師がCatlogを老猫ケアで評価する3つの理由
① 体重の変化を追いやすい
高齢になると、体重は健康状態を見るうえで重要な情報の一つになります。
ところが猫を家庭で定期的に体重計へ乗せるのは、意外と大変です。
Catlog Boardなら、トイレを利用する中で体重データが蓄積され、日ごとの平均体重の推移を確認できます。
「最近少し痩せた気がする」
という感覚を、記録と照らし合わせられるのは大きなメリットです。
② 排泄の「いつも」を知ることができる
大切なのは、
「正常な猫は1日何回トイレに行くか」
だけではありません。
自分の猫が普段どのくらいなのか
を知っておくことです。
健康な時期から記録しておけば、
「最近いつもと違う」
という変化を見つけやすくなります。
③ 動物病院で状況を説明しやすい
診察室で、
「最近、おしっこ増えましたか?」
と聞かれても、
「たぶん……増えたような……」
となることは珍しくありません。
そんなとき、
「この1週間でこのように変化しています」
とアプリの記録を見せられれば、獣医師に日常の状況を伝える参考になります。
もちろんCatlogのデータだけで診断するわけではありません。
診察・身体検査・血液検査・尿検査などとは役割が別です。
あくまで、
「自宅で何が起きていたかを補う情報」
として使うのが適切です。
Catlogが向いている人
私なら、次のような家庭ではCatlogを検討する価値が高いと思います。
- 日中、仕事などで家を空ける時間が長い
- 7歳以上のシニア猫と暮らしている
- 猫の体重を定期的に把握したい
- 排泄の回数や量を記録したい
- 多頭飼いで誰がトイレを使ったか分かりにくい
- 「なんとなく」の変化をデータでも確認したい
- 健康なうちから記録を残しておきたい
特に私は、
「今は元気だから必要ない」
とは考えていません。
変化を知るためには、その前の「普段」が必要だからです。
元気な時期の記録があるほど、将来「いつもと違う」に気づきやすくなります。
逆にCatlogをおすすめしにくい人
次のような場合は、無理に導入する必要はありません。
- 月額980円の継続料金を負担に感じる
- Wi-Fi環境を用意できない
- 数値に誤差があることを許容できない
- 病気の自動診断を期待している
- GPS端末として使いたい
- 猫が首輪を非常に嫌がる
首輪が苦手なら、Catlog Boardだけ使う方法もあります。
「全部揃えなければ意味がない」
というわけではありません。
愛猫の性格や年齢、何を記録したいかによって選ぶのがよいでしょう。
Catlogの料金はいくら?
現在、新規契約する場合の猫様メンバーシップは、
1猫あたり月額980円(税込)
です。
まとめ払いも用意されています。
本体価格や新規契約キャンペーンは変更されることがあるため、購入時には公式サイトで最新情報を確認してください。
Catlogについてよくある質問
Catlogは月額料金がかかりますか?
はい。本体とは別に猫様メンバーシップへの加入が必要です。現在、新規加入では1猫あたり月額980円(税込)です。
多頭飼いでも使えますか?
使えます。
Catlog Boardは体重やトイレ行動から猫ごとの傾向をAIで学習し、複数の猫を自動識別します。
ただしAIによる判定なので、常に100%正確とは限りません。
首輪を嫌がる猫でも使えますか?
Catlog Boardは首輪なしで利用できます。
特にシニア猫で今まで首輪を着けてこなかった場合は、無理にPendantを装着せず、Boardだけから始めるのも一つの方法です。
Catlogで病気が分かりますか?
Catlogは病気を診断する医療機器ではありません。
日々の行動・体重・排泄などを記録し、「いつもとの違い」に気づくためのサービスです。
気になる変化がある場合は、Catlogの数値だけで判断せず、動物病院へ相談してください。
Catlog Boardだけでも使えますか?
はい。
首輪型CatlogとCatlog Boardは、それぞれ単体でも利用できます。
老猫の体重や排泄を中心に記録したいなら、Catlog Boardだけを選ぶ方法もあります。
まとめ|Catlog最大のメリットは「異常を診断すること」ではなく「いつもを残すこと」
Catlogには、確かにデメリットがあります。
- 月額料金が必要
- 誤検知や検知漏れがある
- Wi-Fi環境が必要
- 首輪が合わない猫もいる
決して「付けておけば病気を見つけてくれる万能デバイス」ではありません。
それでも私がシニア猫との生活で使っているのは、
「昨日どうだったか」を記憶に頼らなくて済むから
です。
毎日一緒に暮らしている猫の変化は、案外気づきにくいものです。
だからこそ、
今日の体重。
今日のトイレ。
今日の食事。
今日の睡眠。
そんな何気ない毎日を積み重ねておく。
そして、
「少し違うかもしれない」
と気づいたときに、必要なら獣医師へ相談する。
私は、それがCatlogの一番良い使い方だと思っています。
特にシニア期の猫では、
病気を探すためだけではなく、「その子らしい毎日」を知るための記録
として使う価値があります。
関連記事
老猫の介護とは?17歳の猫と暮らす獣医師が教える基本と考え方 | 老猫QOL研究所
→ シニア猫の生活環境・食事・排泄・見守りを総合的に解説
【17歳の老猫介護】夜鳴き・トイレ対策はどうする?獣医師が教えるQOL向上3つの秘訣 | 老猫QOL研究所
→ 高齢猫との実際の暮らしで行っているQOL対策
猫の老衰とは?最期のサイン・病気との違いを獣医師が解説|痩せるのは自然? | 老猫QOL研究所
→ 体重減少を老衰だけで判断してはいけない理由を解説

コメント